「クレプトクラート」を退治せよ

「クレプトクラート」を退治せよ

塩原 俊彦

 

 

わたしは大学で、「政治家を見たらクレプトクラートと思え」と教えてきました。

 

Oxford Dictionary of English(ODE)によると、自国の資源を盗むために権力を利用する支配者こそ「クレプトクラート」(kleptocrat)といいます。もともとは「クレプトクラシー」(kleptocracy)に由来しています。〝kleptocracy〟はギリシャ語の「盗賊」を意味するκλέπτης(kleptés)、つまり〝thief〟に支配や政治を意味する言葉〝cracy〟(ギリシャ語の Κράτος[krātos]から派生)がついたものです。つまり、「泥棒政治」のことをギリシャ語で「クレプトクラシー」と言い、「泥棒政治家」が「クレプトクラート」ということになります。

 

Dishonest Abeは間違いなくクレプトクラートであるとわたしは思っています。同じく、麻生太郎もクレプトクラートですね。世襲議員であるかれらは政治団体を隠れ蓑にして税金泥棒してきた可能性が高い。加えて、まったく誠実さのない答弁を繰り返し、国会での審議時間を空費させてきました。Dishonest Abeに至っては、決裁文書の改竄をもとに衆院選まで行い、500億円を超す税金を浪費させました。

 

こうしたクレプトクラートに、今治市長の菅良二も加えなければなりません。国民の税金を使って仕事をしている以上、その仕事にかかわる情報を開示するのは当たり前であり、それを拒否する正当性はまったく認められません。まさに、「税金泥棒」そのもの、クレプトクラートです。

 

こうした輩が政治家には多すぎます。野党の政治家も同じです。すべての政治家を敵に回すつもりはありませんが、不勉強なバカばかりという印象を強くもっています。少なくとも政治家としての俸給に見合った仕事をりっぱに果たしていると感じさせる政治家に出会ったことがありません。

 

一番親しかった仙谷由人にしても、クレプトクラートのそしりは免れません。まあ、相対的にみれば、Dishonest Abeよりはずっとまともな人物でしたが。

 

田中真紀子が「政治家になりたい者に試験を課せ」といった主張をしているのを聞いたことがあります。たしかにあまりにもバカが多いので、そうしたテストも必要かもしれません。

 

わたしの意見では、財政破綻のような「悲劇」を前提に、衆参両院や地方議会の議員定数の一律半減はもちろん、歳費の半減、罰則つきの資産申告制の電子化と公開、情報公開請求の簡素化と公開、請願手続法の制定などをいまのうちからしっかりと準備しておくべきだと思います。政治団体の罰則つきの全報告書の電子化・公開ももちろん必要です。政治団体の資金継承は禁止すべきでしょう。

 

こうした改革がしっかりと実施されないかぎり、すべての政治家がクレプトクラートの可能性大であると指摘しなければなりません。さらに、官僚もまたそのほとんどがクレプトクラートではないでしょうか。佐川宣寿しかり、福田淳一しかりです。

 

「21世紀龍馬」の立場にたてば、クレプトクラートの可能性のある者はすべて「退治」すべきであると思います。そのくらいのことをしなければ、日本の政治は刷新されません。「21世紀龍馬」による改革がいまこそ必要なのかもしれませんね。

(Visited 634 times, 1 visits today)

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

このページの先頭へ