騙されてはいけないテレビの報道:いい加減にしろNHK
騙されてはいけないテレビの報道:いい加減にしろNHK
2020年4月17日、普段、決して見ることのないNHKの「ニュースウォッチ9」を見ていた。はやり、見るに値しないまったくおぞましいほどの内容であった。なぜか。この日、もっとも注目しなければならないニュースの一つは、記者会見で加藤勝信厚労相が新型コロナウイルスの流行状況を把握するため、抗体検査に着手すると表明したことである。にもかかわらず、NHKはこれを報道しなかった。国民にもっとも重要なニュースを報道しないNHKは報道機関の役割をまったく果たしていない。この番組で、「報道機関としての責任」の重要性を自ら話していたが、笑止千万だ。こんな連中に騙されてはならない。
いちいち、民放までチェックしているわけではないが、どれも似たようなものだろう。まったく不勉強な連中ばかりで、本当に絶望的な状況にある。少なくとも新聞は18日付の紙面で、抗体検査に関する記事を掲載している。やはり、テレビだけを見ていても、重要なことは教えてくれない。
抗体検査の重要性
抗体検査をめぐっては、「論座」において、「コロナ対策 抗体検査を急げ 日本のお粗末な対応を是正するには、他国に学ぶしかない」(https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020040900010.html)を4月10日にアップロードした。4月16日には、「「出口戦略」としての「免疫パスポート」 検討課題は多いが、それだけに喫緊の対応が必要だ」(https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020041500003.html?page=1)を公表した。
緊急事態を緩和するには、「出口戦略」が必要であり、そのための準備の議論に参加してもらうためには、いまからしっかりと「出口」に向けた情報開示が必要なのである。にもかかわらず、抗体検査という、もっとも重要な「出口戦略」の一つについて報道しないというのはなぜなのか。
理由はいくつか考えられる。その第一は、NHKなどのマスメディアが「マヌケ」だからである。世界の状況についての考察がまったく不十分で、そもそも何も知らない可能性がある。まあ、報道機関にも一人や二人、筆者と同じくらい勉強している者はいるかもしれない。しかし、そうした人の声が無視されているのかもしれない。
それが第二の理由だ。わかりやすく言えば、抗体検査で判明するのは、安倍晋三首相(以下、Dishonest Abe)や小池百合子東京都知事(以下、Dishonest Koike)らの不誠実で、国民の命を軽視した失政である。ゆえに、NHKなどの報道機関は「忖度」して、抗体検査の重要性を報道したくないのである。
オリンピックで国民の命を軽視したDishonest AbeやDishonest Koike
日本の失政は、オリンピック開催を控えて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者を少なくみせかけるというところにあったことは間違いない。その結果、なにが起きたかというと、PCR検査をあえて意図的に実施しないように抑制し、感染者数を少なくなるように操作してきた。いわば、COVID-19の患者を隠蔽してきたのである。これが意味するのは、知らず知らずに新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した人の急増である。
SARS-CoV-2に感染しても、発症せず、無症状の人が何割かはいる。いつの間にか、抗体ができ免疫を獲得しているのだ。PCR検査で陽性となっても、やがてSARS-CoV-2の数は減り、他者にうつす可能性も低くなる。抗体は一定期間(たぶんインフルエンザと同じように、1年前後)、身体のなかに存在するから、他者にうつす心配もないし、COVID-19になる懸念も少ない。
こうした人々の割合が増えれば、それは緊急事態の解消に向けた重要な指標になる。だが、同時に、それはDishonest AbeやDishonest Koikeの政策がいかに間違っていたかを示すことにもなる。1~2月の初期段階で、韓国や台湾のような厳しい隔離政策やPCR検査の積極的実施をあえてしなかったために、日本では「隠れ感染者」を増やしてきた証となるのだ。無症状の人は自分がSARS-CoV-2に感染したことに気づかないまま、他者にSARS-CoV-2をうつした可能性がある。
「マヌケ」な「アベノマスク」
Dishonest Abeが「マヌケ」であることも論座において、「封建時代を思わせる「キカイ」音痴で「マヌケ」な安倍政権 このままでは日本全体が沈没しかねない」(https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020032200003.html)や「感染経路の追跡アプリが世界で続々 そして日本は・・・ 再論・キカイ音痴のマヌケな安倍政権」」(https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020033000009.html)で指摘してきた。安倍が「マヌケ」であることは、自らの発案と称して行った「アベノマスク」によくあらわれている。
こんなものに約466億円を使うのは愚策以外のなにものでもない。
筆者は高知で、布製マスクを680円で購入したことがある。1カ所では、消費税込み、もう1カ所では消費税を別途支払った。まったく並ぶこともなく、簡単に買えた。つまり、布製マスクなど、必要だと思えば、買えるのである。もちろん、東京でそうした店を見つけるのは難しいかもしれない。それならば、自分で作る方法もある。要するに、こんなものに国民の税金を使うよりも、抗体検査の態勢づくりにカネを使ったり、IT利用を利用した感染者追跡ソフト開発に使ったり、医療従事者向けの高性能マスクN95の生産などに投じたりしたほうが良いのである。
Dishonest Koikeは万死に値する
「マヌケ」な安部の妻、昭恵も「マヌケ」であることは周知のとおりだ。他方で、「マヌケ」であるだけでなく、品性下劣なのがDishonest Koikeである。東京都知事選を前に、自ら先頭にたってテレビCMを流し、約9億円ものカネを支出するというのだから、なかなか「いい根性」をしている。
Dishonest Koikeが「万死に値する」のは、オリンピック開催を控えて、都民の命を軽視した事実のためである。警戒を怠っておきながら、オリンピック延期が決まると、突然、「ロックダウン」懸念を言い募るようになった。そして、自らCMに登場し、露出度を増やして選挙に備える動きを見せている。この程度の人間が政治家をやっているというのが現実なのだ。
マスメディアの責任
The Economistは4月18日号で、ワクチン開発について、長文の記事を掲載している。「世界は優れたCOVID-19ワクチンを十分早く見つけ出すことができるのか? そして世界がそれを見出したとして、世界はそのワクチンを大量生産できるのか?」という興味深い記事(https://www.economist.com/briefing/2020/04/16/can-the-world-find-a-good-covid-19-vaccine-quickly-enough)だ。
毎日、日本語、英語、ロシア語のニュースを読んでいる筆者だが、残念ながらこれほど広範囲にこの問題を論じている記事をほかには知らない。つまり、少なくとも日本のマスメディアは国民が知りたい情報を適時に伝えていない。そうであるならば、このThe Economistの記事を日本語に翻訳するなり、この記事をもとに独自に日本の現状を含めて記事にすればいい。まあ、2、3日すれば、そんな報道機関も現れるかもしれないが、期待せずに見守るしかあるまい。
筆者は日本経済新聞と朝日新聞において記者だった経験がある。いずれの機関にも、それなりに優れた記者がごく少人数ながらいた。しかし、いま、日本の報道機関のもたらす情報は世界に遅れをとっている。いったい、どうしてここまで劣化が進んでしまったのか。いまさら仕方がないのかもしれないが、あまりにも残念な事態に陥ってしまっている。
多くの若者に伝えたいのは、もはや世界の動向をよく知らなければ、生命さえ落としかねない「つながり」が存在するという事実であり、そうした「つながり」を知るためには、日本のマスメディアなど相手にせず、自分なりに情報を吟味する力を養うしかあるまいということだ。
このサイトが、ファッションにかかわる「セレクトショップ」のように、多少なりともセレクトされた、より有意義な情報を伝える情報源の一つになればいいと願っている。
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