「ビッグ・アザー」, 「デジタル・マシーン」ほか:「恋のスベスベマンジュウガニ」の替え歌つき

「ビッグ・アザー」, 「デジタル・マシーン」ほか「恋のスベスベマンジュウガニ」の替え歌つき

セイント・ヴィンセントの「政権の腐敗」という日本語のリフレインから始まるMasseductionという曲の存在(2017年)を学生から教えてもらいました。ビルボードで第10位まで上昇したことのある曲です。その内容に政治的メッセージをかぎ取るのは難しいのですが、ともかく歌の政治的なメッセージ性に関心をもつようになりました。

ついでに言えば、ジャニー喜多川とかいう性的虐待男に対する報道のひどさも気にかかります。『週刊文春』(7月25日号)だけがこの男の正体を暴露しているのですが、性的虐待のもとに成り立ってきた芸能界の「真実」さえ報道しないことで、実態がどんどん闇へと葬られてゆくのです。「芸能界」も政治的にならなければ、この国は嘘で固められてしまうでしょう。

わたしは依然から、ジャニーズ事務所出身の人間を「哀れみ」の目で見ています。なにかの目的のために、なにか大切なものを喪失した人間は哀れだからです。そんな連中に「夢」をいだかせるマスメディアはほとんど犯罪行為に手を染めている「詐欺集団」と断罪したくなります。ジャニー喜多川が死んでも、最高裁判所によって認定された彼の「性的虐待」の事実は決してなくならないし、それを継続してきたと思われる点を追及しなければ、その体質のようなものも改善されません。

性的虐待の毒牙にかかってきたであろう連中が「嵐」や「SMAP」なる「国民的アイドル」であるとすれば、これらのアイドルはいわば「贖罪羊」のようなもので、「哀れ」そのものと言うべきなのかもしれません。その事実に向き合い、ジャニー喜多川の「悪」を糺すことができなければ、日本全体の隠蔽体質は決してなくならないでしょう。

それにしても、テレビはひどいですね。少年たちがジャニー喜多川の毒牙にかかってきた事実をまったく報道しません。嘘で固められた芸能界は嘘で固められた政界にそっくりですね。

だからこそ、政治的発言の重要性に気づきました。しっかりと、こうした「毒牙」に立ち向かわないと、いつまでたっても「第二のジャニー喜多川」や「第二の安倍晋三」が登場してしまいますから。

そこで、政治的発言を「歌」に込めると、どうなるかを試してみました。以下に、「ビッグ・アザー」、「デジタル・マシーン」、「勘違いしていませんか」を紹介しましょう。抑制的に書いていますが、そのうち機会をみて、もっと政治的な作詞にも挑戦してみましょう。

 

 

ビッグ・アザー

つながり きづな 透明な糸 マリオネット

つながり きづな 透明な糸 マリオネット

 

操る影と 操られるマリオネット

だけど マリオネットは無関心 マリオネットは無関心

 

自分ってなに 意識ってなに そんな疑問さえ封印する

だって そんな答えは無意味だから 無意味だから

 

 

つながり きづな 透明な糸 マリオネット

つながり きづな 透明な糸 マリオネット

 

操る影と 操られるマリオネット

だけど マリオネットは無関心 マリオネットは無関心

 

学校ってなに 会社ってなに そんな疑問さえ封印する

だって そんな答えは無意味だから 無意味だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デジタル・マシーン

分割 区分 区別 そして差別 それがすべての出発点

自分の内と外 分ける手段はことば それを強いるのは国

自分 家族 友 他人 大切なのは自分と家族 そう教えるのは教育

好き 嫌い 好き 嫌い そのあいだの心の揺れ それを無視するマシーン

どこか違うと思う

 

境 境界 境目 そしてしきい それがすべての出発点

メビウスの輪 内も外も境もない 気づかなければデジタル脳

自分 家族 友 他人 大切なのは尊厳と信頼 そう教えるのは歴史

好き 嫌い 好き 嫌い そのあいだの心の揺れ それを無視するマシーン

どこか違うと思う

 

正義 真実 道徳 そして忠誠 それがすべての出発点

すべての数値化 比べるための標準化 そしてデジタル脳化

自分 家族 友 他人 大切なのは揺らぎ そう教えるのは経験

好き 嫌い 好き 嫌い そのあいだの心の揺れ それを無視するマシーン

どこか違うと思う

 

 

 

 

 

勘違いしていませんか

「なにか勘違いしていませんか」

政治家は国民の代理人 漢字も読めない政治屋なのに

 

「なにか勘違いしていませんか」

官僚は全体の奉仕者 政治屋に媚びうる奴隷なのに

 

「なにか勘違いしていませんか」

タレントは才能ある人 イメージだけの虚像なのに

 

「なにか勘違いしていませんか」

国民は国の主権者 目を刺された下僕なのに

 

「なにか勘違いしていませんか」

和をもって貴し 息苦しさの原因なのに

 

「なにか勘違いしていませんか」

Buy Now!ボタン 押しても自分のものにならないのに

 

 

 

 

 

つぎに「恋のスベスベマンジュウガニ」(作詞:もりちよこ、作曲:たなかひろかず)の替え歌を紹介しましょう(http://syoutarou.com/koinosubesube.htm)。

まず、「本物」の歌詞を示します。とてもおもしろい内容です。2003年8・9月放送に「みんなのうた」で紹介されました。

 

スベスベスベスベ マンジュマンジュウ

スベスベスベスベ マンジュマンジュウ

 

笑ってくれるな ヘンな名前

おいら スベスベマンジュウガニ

あんこのかわりに カニミソ ぎゅっぎゅっぎゅっーっ

 

自慢のハサミはよく切れる

行列できるヘアサロンだよ

このへんじゃちょっとしたカニスマ美容師

 

スベスベスベスベ マンジュマンジュウ

スベスベスベスベ マンジュマンジュウ

 

好きなコ一匹いるけれど

こんな名前じゃはずかしい

せめて気づいて 年中やってるVサイン

 

友達は ウマズラハギ、ハクションクラゲ、モクズショイ

タコノマクラ、テズルモズル、コバンイタダキ、バフンウニ!

トラフカラッパ、スカシカシパン、チャガラ、ヘコアユ、イトマキモドキ

ネジリンボウ、カッポレ、キモガ二、ウシノアシ~!

もてなさそだけど いいやつら! 恋する すれ せよ すべすべぇ~!!

 

スベスベスベスベ マンジュマンジュウ

スベスベスベスベ マンジュマンジュウ

 

あいつはライバル ケブカガニ

おいらに負けじと小遣いはたき

メンズエステでスーべスベ

 

「結論でスベ」

 

恋は当たって砕けろだ

あの子のハートに一直線!

だけどおいらはmmm…ヨコ歩き

 

「オマケもありまスベ」

想い想われ ふりふられ

いつかおいらの甲羅にも

青春にきびが出てほしい…

 

スベスベスベスベ マンジュマンジュウ

スベスベスベスベ マンジュマンジュウ

 

マンジュマンジュウ ガ!ニ!

 

 

このスベスベマンジュウガニは毒をもつことで知られています。そこで、「悪のアベアベディスオネストガニ」という替え歌をつくりました。

 

悪のアベアベディスオネストガニ

アベアベアベアベ ディスオネスト

アベアベアベアベ ディスオネスト

 

ディスオネスト アベ ガニ!

 

もっと知ってくれ 的確な名前

おいら アベアベディスオネストガニ

誠実のかわりに 不誠実 ぎゅっぎゅっぎゅっーっ

 

自慢のウソはよく広がる

ウソで固めた「お友達内閣」だよ

このへんじゃちょっとした悪徳政治家

 

アベアベアベアベ ディスオネスト

アベアベアベアベ ディスオネスト

 

パートナーは「悪民党員」

こんな名前じゃはずかしい

せめて気づいて 年中やってるウソサイン

 

友達は 加計孝太郎、菅義偉、甘利明

麻生太郎、茂木敏充、加藤勝信、世耕弘成!

下村博文、塩崎恭久、萩生田光一、根本匠、稲田朋美

岩屋毅、高市早苗、宮腰光寛、柴山昌彦~!

もてなさそだけど いいやつら! 騙す し せよ 嘘八百~!!

 

アベアベアベアベ ディスオネスト

アベアベアベアベ ディスオネスト

 

あいつはライバル イシバガニ

おいらに負けじと正論かざし

ウソを真似してアーべアベ

 

「結論でアベ」

 

ウソも繰り返せば真実

国民のハートに一直線!

だけどおいらはmmm…ヨコ歩き

 

「アベノミクスもアベ」

想い想われ ふりふられ

いつかおいらの評価にも

いんちき ばれずにいてほしい…

 

アベアベアベアベ ディスオネスト

アベアベアベアベ ディスオネスト

 

ディスオネスト アベ ガ!ニ!

 

 

 

この替え歌の「質」は本物に比べるとだいぶ落ちますが、安倍晋三の「毒」はまさにスベスベマンジュウガニの「猛毒」に匹敵します。どうか、それをわかってほしいのです。

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塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

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