Google検索よりもBing検索かなあ:「ゴキブリ政治家」を機に調べたこと
私は、検索機能についてときどき考えることがある。どうにも、検索エンジンの出来不出来が国ごとに、その言論形成に影響をおよぼしているのではないかと疑っているのだ。
Yahoo!検索は決して使わない
大学の授業をしていたとき、高校や中学で検索エンジンはYahoo!がデフォルト設定されていたと聞いて、唖然とした。すでに、日本の教育は教育段階で大いに歪められているのだ。もちろん、このデフォルトが日本全国において共通した現象がどうかはわからない。それでも、検索エンジンの利用法については、各検索エンジンの優劣を含めてしっかりと教育しなければならない。
よく知られているように、Yahoo!では、2010年12月1日からGoogleの検索エンジンを導入している。しかし、両者の検索結果には若干の違いがある。その理由については、「GoogleとYahoo!の違いとは?特徴・表示項目の違いを解説」を参照してほしい。いずれにしても、Yahoo!は2010年以前からまったく利用していない。海外情報に弱かったからである。
私は、以前、Google検索を多用してきた。しかし、Bingで生成AIの利用が可能になって以降、もはやGoogle検索よりもBing検索に頼っている。Google検索では、もはや真っ当な情報が上位にランクされないのだ。
「ゴキブリ政治家」で試してみよう
2024年1月28日午前11時半の段階で、「ゴキブリ政治家」をBingで検索してみよう。私の書いた「知られざる地政学」連載(21) :「ゴキブリ政治家」を退治せよ:日本も「感情的二極化」に向かうかどうかの分水嶺(上)」は二番目に出てくる。このサイトの「「ストップ、ゴキブリ野郎!」、「ストップ、ゴキブリ政治家!」、「ストップ、ゴキブリ政党」、「ストップ、ゴキブリマスコミ」」は四番目にランキングされている。
ところが、Google検索をしてみると、上位60のなかに、この二つの記事のいずれもが見当たらない。意図的に削除されているのかどうかを調べるために、「ゴキブリ政治家」と「塩原俊彦」で検索してみると、「知られざる地政学」連載(21)の上と下が最初に出てきた。これはいったいどういうことを意味しているのだろうか。
いずれにしても、Google検索がBing検索よりも劣っているように思われる。
「クレプトクラシー」で試してみよう
つぎに、「クレプトクラシー」(盗賊政治)で検索してみよう。Bingでは、8番目に私が「論座」に書いた「「クレプトクラート=泥棒政治家」と安倍首相」という記事が出てくる。Googleでは、同じ記事が5番目に登場する。この結果だけをみると、あまり大差があるようにはみえない。
それでは、「クレプクラート」(盗賊政治家)ではどうか。Bingでは、このサイトにアップロードした「「クレプクラート」を退治せよ」が最初にランクづけされている。Googleでは、「「クレプトクラート=泥棒政治家」と安倍首相」が最初にランクインしている。「「クレプクラート」を退治せよ」は6位だ。Bingでは、「「クレプトクラート=泥棒政治家」と安倍首相」が5位だった。つまり、あまり差があるようには思えない。
おそらく時間の経過とともに、表示される順位が平準化され、差が解消に向かうのかもしれない。
いずれにしても、「旬の話題」については、GoogleよりもBingのほうが迅速に対応できているように思われる。というわけで、今後、検索エンジンとしてBingを利用することを推奨したい。
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