Dishonest Abeの問題は自民党の問題

2020年8月23日、Dishonest Abe、すなわち、安倍晋三首相の連続在任日数が2798日となり、大叔父である佐藤栄作氏の最長記録に並んだ。同じ日、日刊ゲンダイがなかなか興味深い記事を出している。「安倍首相に「桜疑惑」再燃 重要人物2人が捜査ターゲットに」(https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-768710/)というものだ。

「自民党の秋元司衆院議員の「IR汚職事件」に関与し、東京地検に逮捕された淡路明人容疑者(54)は、首相主催の「桜を見る会」に出席していたことが国会で問題になった人物だ。」「淡路容疑者は、2016年4月「桜を見る会」と「前夜祭」に参加し、その際、首相夫妻と撮った写真をマルチ商法の勧誘に使っていたことが問題視された。」

この淡路なる人物に加えて、つぎのような記述がみられる。

「毎日新聞によると、警視庁はジャパンライフの創業者・山口隆祥元会長(78)を、今月下旬にも詐欺容疑で立件する方針だという。山口元会長も、首相主催の「桜を見る会」に招待されたことを宣伝材料に使い、被害を広げたと問題になった。すでに警視庁は山口元会長の自宅など、33カ所を「特定商取引法違反」の容疑で家宅捜索している。」

ということなので、安倍晋三首相がもたらした腐敗が多少なりとも白日のもとにさらされることは歓迎したい。

 

自民党の腐敗

そもそもこんな安倍を支え、批判することさえも抑制してきた自民党議員はまったく信用できない。自分の選挙区の有権者に供応をしておきながら逮捕・起訴を免れている安倍はもちろんだが、そんな安倍を支えてきた取り巻きの責任もまた重大だろう。

だが、こんな腐敗集団を批判せず、結果として彼らの専横を許してきたほかの自民党議員の責任もまたきわめて重い。「森友・加計・桜」の問題はDishonest Abeのきわめて重大な犯罪まがいの行為であり、こんな人物を首相にいすわらせてしまった議員の責任を看過することはできない。

もちろん、そんな自民党議員に投票した者もまた、責任の一端を負っている。

 

石破茂は自民党を解党せよ

腐りきった自民党を少しでも改めるには、たぶん、石破茂が自民党を割るだけの覚悟を決めることだと思う。そして、それこそ日本の政治を少しだけ良くすることにつながるのではないか。

このまま、Dishonest Abeを支えてきた腐敗まみれの連中が今度は、菅義偉あるいは河野太郎ないし岸田文雄を首相に推すのであれば、石破が首相になる可能性はゼロに近い。そうであるならば、石破は党を割る覚悟を決めるべきなのではないか。

2016年から2018年にかけての旧民主党の変遷を顧みれば、自民党もまた党を割ってやがて再統合しても何の不思議もない。むしろ、財務省における森友問題の再調査や加計学園をめぐる不正の再調査、桜を見る会の調査を公約に、安倍の腐敗を糾弾することを全面に押し出すことで自民党にしみ込んだ腐敗体質に活を入れてほしい。

もちろん、石破が自民党を割ったところで、自民党の本来もっている腐敗体質が改まるわけではない。それでも、Dishonest Abeによって真っ黒になった自民党を少しは良くすることにはつながるだろう。

ニッポン不全

毎月末に「論座」に掲載している「ニッポン不全」の第三回目では、「虐げられた女性たち」をとりあげる。

とはいえ、「ニッポン不全」を少しでも改革するには、Dishonest Abeのような政治家を排除するところからはじめなければならない。こんな輩が首相を務めているのは、ロシアのプーチン、米国のトランプと同じように、国民に不幸をもたらすだけだろう。

そのためには、単に安倍が首相を辞めるだけでなく、安倍を支持してきた人々に責任をとらせることが必要なのだ。

ついでに、宣伝しておくと、この責任について第四回目の「ニッポン不全」で論じてみようと考えている。

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塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

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