Dishonest Abeを支える世襲議員のバカさ加減

Dishonest Abeを支える世襲議員のバカさ加減

塩原 俊彦

Dishonest AbeはDishonestであるばかりか、世襲議員を周囲に集めて内閣を形成してきたことはよく知られている。ここでは、世耕弘成を取り上げてみたい。ロシア経済分野協力担当も兼務してからいるである。

 

先日、この世耕が「まったくダメである」という話を大手商社の幹部から聞いた。要するに、ロシア協力の実現の旗を振るだけで、そこに横たわっている問題点になんら関心を向けないからであるということらしい。「お山の大将」として号令をかければ、日ロ経済協力が進むと信じて疑わないような人は「バカそのものだ」という意見であった。

 

もっと広範に意見を聞いて、経済協力のあり方そのものを根本から問いただすといった真摯な姿勢がなければ、日ロ経済協力を推し進めることなどできるはずがない。

 

決定的に問題なのは、日ロ経済協力に際して、日本側の安全保障が担保されていない現実にある。わたしは、2016年2月20日、モスクワで拉致された経験がある。この事件については、拙著『プーチン露大統領とその仲間たち:私が「KGB」に拉致された背景』に詳しいが、この事件についてわたしのもとに話を聞きにきた日本の当局者はいまなおだれもいない。外務省をはじめ、日本の官庁は日本国民の安全保障についてなんの関心ももっていないのである。

 

2017年3月、ホテルオークラで行われた東京西ロータリークラブでの講演で、こんな日本政府の姿勢を厳しく非難しておいた。講演後、外務省を退職して弁護士になられている方がわたしのところにやってきて、「外務官僚はけっしてなにもしません。仕事が増えるだけですから」と教えてくれた。日本国政府の役人は日本国民をまったく守ろうとしていないのが現実なのだ。ゆえに、いくら口先で「日ロ経済協力せよ」とほざいてみたところで、ロシアのような国と商売をするにはリスクが大きすぎるのだ。

 

さまざまのビジネス上の問題に細心の注意を払いながら、どのように対ロ経済協力を進めるべきかを率直に教育しなければならないのに、そんなことさえまったく行われていない。わたしの本や論文で再三指摘してきたように、ロシアの最大の特徴は、省庁や銀行、大企業に連邦保安局(FSB)の職員やエージェントが内部化していることである。そうであるならば、かれらがどこに潜み、なにをしようとしているかについてよく知らなければならない。あるいは、FSBを企業に送り込む手口について注意喚起しなければならない。こうしたもっとも基本的なことさえ知らないまま、ロシアとつき合って、結果、大損害を被るといった事態が過去に何度も起きている。そうした教訓をしっかり伝えるところからはじめなければならないのだ。

 

わたしは前述したロータリークラブでの話のなかでも、「北方領土で共同経済活動をすることなど、100%失敗するだろう」と強調しておいた。法人および個人の安全保障が不明確な場所で、経済活動をすること自体不可能なのだ。ましてや、日本国政府は日本国民をまったく守ろうとしていないのだから、なおさらである。

 

世耕のバカはこうした現実をまったく知らないのだろう。わたしのいうバカは、自らの愚かさを知らず、努力しない人のことを意味している。少しはまともな人物であれば、わたしの一連の著作くらい読んで、なにが問題なのかくらい自分で考えるだろう。世耕のバカ、安倍のバカのもとでは、日ロ関係の深化は絶望的であろう。どちらもDishonestであり、ロシア政府もこんな連中をそもそも相手にしないほうがいいのかもしれない。

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塩原 俊彦

(21世紀龍馬会代表)

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