若者へ:河野太郎という世襲議員のひどさくらい知っていてほしい
若者は日頃の報道に疎いかもしれない。とくに、大切な事実を報道しないNHKは受信料支払いに値しない。とはいえ、民放もまたひどい。まあ、わたしはTBSのニュースを見るだけだが、それでもきわめて重要な事実を報道しているとは言えない。
今日は、河野太郎という時期首相になりかねない「大バカ者」について、多くの人々にしてもらいたいと思う。
河野太郎のマヌケぶり
「河野太郎は「モデルナワクチン供給3分1」を4月に知りながら隠し、無茶な職域接種を強行! 都議選後にしれっと言い出す背信」という記事を(https://lite-ra.com/2021/07/post-5943.html)をぜひとも読んでもらいたい。
その出だしの部分だけ、ここで引用してみよう。
「 菅政権のワクチン接種計画のデタラメさが明らかになった。「6月末までに4000万回分の供給を受ける」とぶち上げてきたモデルナ製ワクチンについて、昨日6日になって、河野太郎・規制改革担当相が記者会見で「その後、モデルナ社との協議で調整し、6月末までに供給を受けたのは1370万回分」と、しれっと言い出したからだ。
しかも、絶句したのはそのあと。質疑応答で北海道新聞の記者が「4000万回分という契約から減るとモデルナ側から示されたのはいつごろか」と質問すると、河野大臣はこう答えたのだ。
「あのー、これはですね、かなり当初に調整をして、4000万という数字を変更しております」
(「具体的にはいつごろですか?」という更問いに)「えー、ちょっと正確には覚えていませんけども、ひょっとするとゴールデンウィーク前?ぐらいじゃないかと思います」
これまでさんざん政府は「モデルナは6月までに4000万回分、2000万人分ある」と喧伝してきたのに、実際にはその3分1の量しか入ってこないことを、なんと4月末には河野大臣は知っていた、というのである。」
この河野はいったい、国民の生命を何だと思っているのだろうか。モデルナ製ワクチンの不足を知りながら、職域接種の大号令を出し、結局、中止に追い込まれた現実をみると、この人は国民の生命を弄び、あわよくば都議選で自民党員の当選を増やそうと、あえて事実を隠してきたのだと思うと、万死に値するような人物ではないかだと思う。
職域接種という差別化
河野は職域接種を通じて、まったく恣意的に政府幹部や一部政治家と太いパイプをもつ企業への優先的な職域接種を平然と推し進めている。はっきり言えば、お笑い芸人のプロダクションを優遇する理由がまったく理解できない。65歳未満のうち、慢性疾患に苦しむ人々をあくまで優先するのが真っ当な政治というものだろう。
こうした差別が心配されるからこそ、「ワクチンパスポートの活用にはルールが必要」という論稿(https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021070100002.html)を7月2日に「論座」にアップロードしておいた。ぜひ、読んでみてほしい。
菅義偉首相という人間も唾棄すべき人物と指摘せざるをえない。まったく無能なくせに、脅しによって官僚を動かし、恣意的で非科学的な政策を強圧的に押しつけている(こんな人物に面従腹背を強いられている官僚はかわいそうだが、ただ唯々諾々と従う官僚も悪い)。
習近平やプーチンが自らの無能を強面政治で取り繕ってきたように、菅もまた学歴もなく、秘書として忍従を強いられてきた分、強面になるしか、官僚と対峙できなかったという特徴をもっている。いわば、かなしい人生を歩んできただけの人と言えよう。
だが、こんな人物が為政者になると、ろくでもないことが起きる。中国やロシアと同じことになりかねないのである。菅については、拙稿「菅首相とバイデン大統領の差はここだ:「哲学、理念」をもたずに独我論に陥った人物への不安」(https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021070100007.html)で批判しておいたので、そちらを参考にしてほしい。
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